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ヴァイオリンの豆知識
演奏中に弦が切れたら
 オーケストラのプレイヤーは普段から楽器のメンテナンスを欠かしませんが、それでもアクシデントが起こることがあります。
 しばしば起こるのは、演奏中にヴァイオリンやヴィオラの弦が切れてしまうことです。その場合、例えば、コンサートマスターの弦が切れてしまった場合には、順番に後ろの人の楽器と交換していきます。そして一番後ろの人がステージから出て弦を張り替えてステージへ戻ります。そのあとは先ほどとは逆に前へ楽器を送り、もとのプレイヤーに渡します。そんな場合に備えて舞台の後ろの席には、あらかじめ予備の楽器を目立たないように用意してあるオーケストラもあります。


 同じ弦楽器でもチェロやコントラバスは切れた楽器の持ち主がステージから出て張り替えます。(コントラバスはめったに切れることはないようですが) また同じ弦を使用しているハープなどは、その場で交換出来るように足元には常に予備弦の入ったケースが置いてあります。

 しかし管楽器や木管楽器などは予備を用意しているわけではありません。めったに壊れるケースはありませんが、管楽器のキーを動かすバネが昔は鉄製がほとんどだったので、たまに折れたそうですが、その場合は一時しのぎに輪ゴムで代用していました。今はステンレスバネが多くなり、めったに折れなくなっていますが、鉄製のバネでないと無理な場所もあり、今でもプレイヤーは常に数本の輪ゴムを用意しています。