HOME 
HOME>フルートの仕組み  
フルートあれこれ 

フルートの仕組み

 フルートは、昔は木で作られていたために、金属でできたフルートも木管楽器と呼ばれています。一般にフルートと呼ばれているのは、グランド・フルートまたはコンサート・フルートとも呼ばれ、19世紀にドイツ人フルート奏者、楽器製作者のテオバルト・ベームによって大幅に改良され、正確な半音階と大きな音量、貴金属の管体を持つようになりました。

 フルートは発音にリードを用いないため、ほかの管楽器よりもタンギングが容易で、運指も容易なことから管楽器の中でも早いパッセージを奏することが得意な楽器です。音量は管楽器の中では小さい方ですが、音域が高いため耳につきやすいのが特徴です。フルートの音色は鳥の鳴き声を連想させるため、楽曲の中でしばしば鳥の声として用いられます。

 フルートはかなり長い楽器(約70cm)であるため、全体を三分割して保管します。吹口がある部分を頭部管、一番長い部分を胴部管、一番短い部分を足部管と呼び、頭部管を挿入する長さを変化させることにより、他の楽器とのピッチを合わせます。

 フルートは独奏や室内楽で用いられるほか、オーケストラおよび吹奏楽においても欠かせない楽器です、アマチュアを含めたフルート人口はほかの管楽器と比較しても多く、フルートの同属楽器で構成したフルートアンサンブルやフルートオーケストラも盛んです。