ファンファーレ・バンドは英国で発展した金管楽器と打楽器による「英国式ブラスバンド」に木管楽器のサクソフォンを加えた編成のバンドです。

　金管楽器群が英国の金管バンドと異なる点は、フリューゲルホルンを使用する点です。「ウインドバンド」では、オーケストラのヴァイオリンの役割をクラリネットが担当しますが、ファンファーレバンドにおいては、金管楽器のフリューゲルホルンがその役割を担当します。

　そしてフリューゲルパートやサックス群による響きは、パイプオルガンのような、独特な豊かなサウンドを形成します。ファンファーレ・バンドはオランダ・ベルギーを中心に普及しており、オランダにおいてはファンファーレ・オーケストラという名称の楽団もあります。