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チューバの歴史

 
 テューバは他の楽器に比べ非常に新しい楽器です。18世紀半ばにイギリスから始まった産業革命により、金属の加工技術が飛躍的に進歩し、ホルンやトランペットなどでヴァルブが採り入れられ改良が加えられました。そして、それは低音の金管楽器にも波及していきました。

 最初の実用的なテューバは、ベルリンのプロイセン軍楽隊長ヴィルヘルム・ヴィープレヒトとベルリンの楽器製造職人ヨハン・モーリッツによるベルリン式のピストン・バルブを採用した「F管バス・テューバ」だとされています。この楽器は1835年に特許が取得されました。

 そして10年後の1845年にはチェコスロバキアのチェレヴェニーによりコントラバス・テューバが作られました。特にベルリオーズはテューバを大変気に入り、それまでのオフィクレイド(それまで使われていた低音金管楽器)のパートを全てテューバに書き改めたほどです。


 その後ベルリオーズ、ワーグナー、リヒャルト・シュトラウス、ラベルなど大作曲家達がオーケストラで使用することにより、テューバはその地位が不動のものとなりました。