よくオーケストラのレヴェルはオーボエとホルンの腕前を聴けばわかるとも言われています。ちなみにギネスでもオーボエは世界で一番難しい木管楽器として認定されています。(ホントです。金管楽器はホルン)
オーボエは習得が難しい楽器とされていますが、その理由として1つにはオーボエという楽器の構造上にあるのではないでしょうか。上のほうへ行けば行くほど息の通り道が狭くなる円錐形をしているうえに、狭いリードとリードの間に息を入れなくてはならないので、息を吹き込むときにとても圧力がかかり、胸が詰まって苦しくなってしまいます。また楽器の構造上も不安定な音が存在するようで、正しい音程を出せるまでになるのは時間がかかるようです。
次にオーボエは楽器を吹く他に、リード作りが不可欠になります。良い音を鳴らすためには良いリードが必要ですが。リード作りは難しく温度や湿度や体調によっても左右されやすく大変なのです。そ して2枚のリードを支える口の形。口の周りの筋肉も使うので、慣れるまでは音がゆれたり、正しい音程で真っ直ぐ音を出すことが難しかったり・・・。
このようにオーボエはいいかえると、リードで音と音程を自分のものにして作っていかなければならないという点で他の楽器よりも「難しい」と言われているのではないでしょうか。
オーボエは個性的な音色がとても魅力的な楽器です。演奏は難しいとはいえ、オーボエの音色は優しく棘のない安心感のある音色です。それだけにそれを克服することにはやりがいがあるということでしょう。最近は音が柔らかく音程の良い楽器もできているようですが・・・。
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