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クラリネットとリード



 リードは葦製がもっとも一般的です。クラリネット用のリードは、多くの場合、すぐに楽器に取り付けて使用できる完成品の形で供給されますが、原木や半完成品を仕入れてきて自作するプレーヤーもいます。原材料となる葦の主な産地としては、南フランス、オーストラリア、アルゼンチンなどがあります。

 畑から収穫された葦は、数年間乾燥した後、コンピューター制御のメイキングマシンや、小規模な工房などではすべて手作業で、厚みや幅に応じて切り出されます。完成品のリードは、厚さ、コシの強さなどを器械で測定し、一定の規格ごとに分類され出荷されます。これらの分類基準は個々のメーカーが定めた独自基準にすぎないため、同じ固さの表示でもメーカーが異なれば吹き心地が変わることが多くあります。

 リードの固さは、使用するマウスピースやリガチャー、奏者の好みに応じて、適切なものを選択する必要があります。一般に、開きが狭く、あるいは短くなるほど硬く厚いリードを用い、逆の場合は薄く柔らかいリードを用いるのが良いとされています。

 葦製のリードは、気温や湿度の影響を受けやすく、そのため、工場出荷時点での品質と、プレーヤーの手許に届いた時点での品質が異なることがあり得ます。また、その日の演奏環境や、使用後の保存状態などにより、リードの状態は刻々と変わり続けます。これをいかに管理するかが良いリードを使い続けるポイントとなり、またプレーヤーの悩みどころです。

 リードは高度なマシンや熟練した職人の手で作られ、非常に高い精度を持ちますが、マウスピースの個体差やプレーヤー個人の歯並び、アンブシュアによって、必ずしもそのまま使えるとは限りません。そのため、自分にとって最適なバランスとなるように、調整することも必要になります。 リードの調整には、目の細かい紙ヤスリやナイフが用いられます。しかしリードの調整にはノウハウが必要で、また微妙な力加減も覚えなければならず、修練が必要です。

 とくに初心者は、その問題がリードに起因するのか、楽器自体の不具合か、奏法が誤っているのか、正しく認識できないことが多く、ともすると「リード弄り」に明け暮れてしまうおそれもあります。良いリードを選び、作ることは良い演奏の助けとなりますが、リードの良し悪しを正しく判定できるだけの、確固とした演奏力が不可欠です。

 

 








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