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ファゴット(バスーン)について |
ファゴットという呼び名はイタリア語で、英語ではバスーンといいます。ほとんどの国で使われている現在のファゴットは、1880年頃ドイツの楽器メーカー、ヘッケル社が完成させた「ヘッケル式」と呼ばれるものです。
ファゴットはオーボエと同じダブルリード(2枚リード)の楽器です。オーケストラでは渋みのある独特の音色でソロを受け持ったり、木管部のハーモニーの最低音部を支えたりします。オーケストラにあっては欠かさず用いられる楽器で、吹奏楽においても、大半の楽曲で編成に組み入れられています。
ファゴットは。オーケストラの中でも独特な形でひときわ目立つ存在です。管の長さは全長でおよそ260cmもあり、組み立てた楽器の高さはおよそ140cmぐらいになります。管が長いので演奏時にはストラップを用い、楽器を斜めに構えて吹くという点も、他の管楽器には見られない特徴です。
ファゴットは多少鼻の詰まったような音色を持ち、音が跳躍する動きのとき、おどけたような表現を得意としています。ファゴットの低音域はオーケストラの響きに力強さを与え、テナー歌手の音域にあたる高音域は独奏メロディにもよく使われます。また標準ファゴットより1オクターブ低い音域をもつコントラ・ファゴットがあります。
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ファゴット(バスーン)の同属楽器 |
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コントラファゴット
コントラファゴットの管はファゴットのちょうど倍の長さで、音も1オクターブ低い音を出します。管の長さは6メートル近くになるために4回折り曲げ、重量もかなりあるためにストラップだけでなくエンドピンで楽器を支えます。その低い音にもかかわらず柔らかく、幅の広い音色をもっています。ベ−ト−ヴェンをはじめ古典派の頃から重宝されてきた楽器で、近年の大編成のオ−ケストラ曲でも盛んに用いられており、オーケストラには必要不可欠の楽器です。
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ファゴット(バスーン)の歴史 |
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ファゴットのはっきりした起源や成り立ちはいまだに不明ですが、ダブルリードのU字型の低音楽器はすでに16世紀に現れ、17世紀初期には、ディスカント・ファゴットからクイント・ファゴットまで、音域が違う5種類の楽器があったことが、わかっています。
18世紀に入って、元来キーが2つだったものにキーが付加され4キー式のファゴットが標準型となりました。その後、ドイツ、イギリスなどで改良が進められ、19世紀までには8キー式のファゴットが製作されました。
19世紀以降はフランス式とドイツ式のそれぞれの規格が明確になったことで現在のファゴットが完成されました。ほとんどの国で使われている現在のファゴットは、1880年頃ドイツの楽器メーカー、ヘッケル社が完成させた「ヘッケル式」と呼ばれるものです。
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ファゴットの値段 : 30万〜300万 |
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ファゴットは安くて良い楽器が少なく最低でも50万円以上していましたが、最近ドッペルロアというメーカーが30万円のファゴットを販売するようになりました。プロモデルですと100万円〜300万円台といったところです。高級器としてはヘッケルバスーンが有名です。ヘッケルバスーンは全てオーダーメイドであり、発注時にキーの装備や
トーンホールのピッチは当然の事ながら、使用する木の種類やラッカー指定なども行い通常納期で3〜4年はかかります。
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ファゴット(バスーン)の名曲 |
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モーツァルト:ファゴット協奏曲
ウェーバー:ファゴット協奏曲
タンスマン:組曲
ジャンジャン:プレリュードとスケルツォ
ピエルネ:演奏会用独奏曲
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