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初心者のクラリネット基礎教本

吹奏楽の楽器 木管楽器


吹奏楽の楽器 木管楽器 クラリネット


  クラリネットについて
 クラリネットの同属楽器
  クラリネットの歴史
  クラリネットの値段
  クラリネットの名曲



クラリネットについて


 クラリネットは18世紀の初旬にドイツ人のデンナーが、それまでオーケストラに使用されていたフランスの古楽器のシャリュモーを改造して制作したのが始まりです。その後オーケストラや吹奏楽に取り入れられ、18世紀末のモーツァルトの時代以降に普及してきました。

 クラリネットはグラナディラというアフリカ原産のとても固い、黒檀に似た木材で作られています。マウスピースにリードという葦で出来たプレートを締め金で固定して付け、息を吹き込んだ時にリードを振動させて音を出します。管体には沢山の音孔とキーがついており、リコーダーのように構えて穴を塞いだり、キーを操作して演奏します。

 クラリネットは木管楽器の中では一番音域が広く、4オクターブ弱の音域を持っています。音色は全体的に暖かく、柔らかな音が出ます。また、深々とした低音や、キンキンした高音なども出すことが可能です。

 オーケストラ、吹奏楽、室内楽だけでなくジャズの分野でも活躍し、その音域の広さと表現力の豊かさゆえ、メロディを受け持つことが多い楽器です。

 クラリネットは音域ごとに数種類に分かれ、通常の上の音域のソプラノ・クラリネット、通常より下の音域のアルト・クラリネット、バス・クラリネットなどがあります。それぞれ音域を変えるために管の長さを変えたものであり、運指はほとんど同じです。単にクラリネットと呼んだ場合には通常ソプラノ・クラリネットを指します。

 クラリネットには運指の違いによって、ベーム式(フランス式)とエーラー式(ドイツ式)の2種類のキー・システムがあります。ベーム式は日本を含む世界の約80%のシェアを占めています。一方、エーラー式はドイツ、オーストリアで使用されており、ベルリン・フィルのクラリネット奏者はエーラー式のクラリネットを使用しています。

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クラリネットの同属楽器


 クラリネット属の楽器は高音域から低音域まで種類が豊富です。小さな楽器は25p。一番大きな楽器になると、その長さは2mを超えます。それぞれ音域を変えるために管の長さを変えたものであり、運指などは殆ど同じです。基準形はソプラノ・クラリネットで、単にクラリネットと呼んだ場合には通常ソプラノ・クラリネットを指します。調性は、変ロ(B♭)調が一般的であり、この他にイ(A)調のものがあり、オーケストラなどで多く使われます。


E♭クラリネット

 通称「Es エスクラ」と呼ばれています。B♭のソプラノ・クラリネットよりも4度高く、カン高くて鋭い響きのする音を出します、オーケストラの中では大変重要な役割も多く、「幻想交響曲」や「ボレロ」などで重要なソロの場面があります。


ソプラノ・クラリネット(B♭)

 単にクラリネットと呼んだ場合には通常ソプラノ・クラリネットを指します。調性は、変ロ(B♭)調が一般的であり、この他にイ(A)調のものがあります。音色はピアニッシモでは非常に柔らかく、フォルテッシモでは激しくドラマティックに響き、表現力に非常に富んだ楽器です。シンフォニックなオーケストラでのB♭クラリネットの位置は非常に重要です。


アルト・クラリネット(E♭)

 ソプラノ・クラリネットとバス・クラリネットの中間サイズで、低い音程を出すために管はクラリネットより長く、低音パートとして重厚な和音を構成する重要な音域と音色を受け持っています。アルト・クラリネットはオーケストラには使われておらず、おもに吹奏楽やクラリネットアンサンブルなどで使われています。


バセット・ホルン(F

 バセット・ホルンはクラリネットよりも大きく、マウスピース付近で管体が曲がっている、クラリネットとよく似た、シングルリードの木管楽器です。ホルンと名称がついていますがホルンではありません。バセット・ホルンは18世紀後半に発明されました。B♭クラリネットより4度低く、音色は響きがたいへん魅力的で格調にあふれ、モーツァルトはこの楽器を宗教音楽に好んで取り入れています。


バス・クラリネット(B♭)

 この楽器は標準型のクラリネット(ソプラノ・クラリネット)のほぼ倍の長さを持つ変ロ (B) 調の楽器です。アルト・クラリネットより更に低い音域の音を出します。音は低くまろやかで、豊かな響きが特徴的です。管が長いため押さえる穴の間隔も広くなっています。


コントラバス・クラリネット(B♭)

 変ロ (B) 調のバス・クラリネットの1.5倍の長さを持つコントラバス・クラリネットは、一番低い音を出す楽器で、低音域は豊かで並外れた深さがあります。吹奏楽やクラリネットアンサンブルにおいて重要な役割を果たし、特にクラリネット六重奏などの室内楽では欠かせない楽器です。


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クラリネットの歴史


 
クラリネットの原型は、リコーダーのような縦型の笛で、「シャリュモー」という葦で出来た民族楽器で、クラリネットと同じ1枚のリードを使用して音を出す楽器でした。シャリュモーは今のクラリネットのようなたくさんのキーやホールがなかったために、ごく狭い音域であったといわれています。

 キーがなかった「シャリュモー」にキーを取り付けてその数を増やし、音域の狭さを改善し、現在のクラリネットの基礎となる楽器を作ったのはドイツでリコーダーやフルートなどの楽器制作を行っていたデンナーでした。

 デンナーがシャリュモーキーを設けたことで、音域はぐんと広がり、かなり高音まで出せるようになりました。この音が、高音トランペットである「クラリーノ」という楽器に音色が似ていたために「クラリネット」と名付けられました。

 その後クラリネットが大いに発達したのは19世紀初めにドイツ人のミュラーがキーが13個付いたクラリネットを発明してからのことです。これは「ミュラー式クラリネット」とよばれ、のちに誕生する「エーラー式クラリネット」の基礎となりました。今もドイツ周辺で使用されており、温かみとすこし暗めで艶やかな音色を持つクラリネットです。みなさんよくご存じのベルリン・フィルやウィーン・フィルでは全員エーラー式のクラリネットを使っています。

 一方フランスではクラリネット奏者であり音楽院の教授でもあったクローゼと、のちにクラリネットの有名メーカーとなるビュッフェ・クランポンの楽器製作者ビュッフェの二人がフルートの「ベーム式」をクラリネットに取り入れた改良をしました。それにより、ミュラー式では困難だった運指のスムーズさや、移調への対応などが可能なり、現在、一般的に使用されているクラリネットのほぼ完成形が出来ました。

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クラリネットの値段 1万〜200万


 クラリネットはグラナディラという非常に堅い木で作られます。このグラナディラはアフリカの一部地域でしか採取できず、また成長に何10年もかかるため非常に貴重な材料になっています。そして、その中からより良い木を使うことで値段も上がっていきます。値段は20万円〜50万円程度が最も多く、高級なものは100万円以上します。

 これに対しプラスチック(ABS樹脂)を用いた「プラ管」のクラリネットもあります。プラ管は、だいたい6万円〜10万円くらいの製品が多く、10万円を超えるあたりから木の楽器になってきます。


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クラリネットの名曲


モーツァルト:クラリネット五重奏曲 イ長調K.581
モーツァルト:クラリネット協奏曲 イ長調K.622
ブラームス:クラリネット五重奏曲 ロ短調
ブラームス:クラリネット三重奏曲 イ短調
ブラームス:クラリネットソナタ第1番 ヘ短調
ブラームス:クラリネットソナタ第2番 変ホ長調
ベルリオーズ:幻想交響曲
リヒャルト・シュトラウス:ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら

ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー
クラリネット・ポルカ


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クラリネット スタンダード100曲選


 









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