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パワーアップ吹奏楽! トロンボーン

吹奏楽・ブラスの楽器 金管楽器


吹奏楽・ブラスの楽器 金管楽器 トロンボーン

トロンボーンについて
トロンボーンの同属楽器
トロンボーンの役割
トロンボーンの奏法
トロンボーンの歴史
トロンボーンの値段
トロンボーンの名曲





トロンボーンについて


 トロンボーンは音程が正確にとれることや、楽器の構造がシンプルであることから、トロンボーンによるハーモニーは非常に美しく、人間の声ともよくブレンドします。また、トロンボーンの音色は、様々な楽器の中で人間の声に最も近い音色だと言われています。

 スライドを操作するという構造上の理由から、早いパッセージは苦手なため、独奏者、独奏曲のどちらにも恵まれておらず、一部の演奏家が精力的にレパートリーを拡大しているものの、ソロ楽器としての一般的な認知は低い。逆に、音程を連続的に変化させるポルタメントは得意技で他の楽器にはない魅力となっている。

 クラシック以外では、ジャズやディキシーランド・ジャズの頃からすでに代表的な地位を確立し、ビッグバンドのホーン・セクションの一員としてだけでなく、独奏楽器としても活躍の場も多い。


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トロンボーンの同属楽器


 トロンボーンの同属楽器にはソプラノ、アルト、テナー、テナーバス、バス、コントラバストロンボーンがありますが、現在頻繁に使われるのはテナー、テナーバス、バストロンボーンです。トロンボーンとは一般的にテナーとテナーバストロンボーンを指します。

ソプラノトロンボーン

 テナートロンボーンよりも1オクターブ高いB♭管の楽器です。管の長さがB♭管のトランペットと同じで、トロンボーンというよりはスライド式のトランペットといった趣があります。音色もトランペットよりマウスピースやベルが大きいぶん、より太く暖かい音がします。

 さらにテナートロンボーンより2オクターブ高いB♭管の楽器に、ピッコロトロンボーンというのもありますが、ソプラノトロンボーンとともに、非常に珍しい楽器で現代ではあまり使われていません。



アルトトロンボーン

 テナートロンボーンより一回り小さく、テナートロンボーン4度高いE♭管で、ソプラノトロンボーンとテナートロンボーンの中間に位置する楽器です。音色もテナートロンボーンに比較してやや明るく軽やかです。稀にソロ楽器としても使用されますが、あまり使われていません。



テナートロンボーン

 一般にトロンボーンというとテナートロンボーンを指します。調はB♭です。管の内径(ボア)によって、細管・中細管・太管の3種類に分けられ、細管はジャズプレイヤーに、中細管・太管はオーケストラや吹奏楽プレイヤーに多く使用されます。音域的には男性の声に最も近いといわれます。



テナーバストロンボーン

 テナートロンボーンにF管を付けて、ロータリーヴァルヴで切り換え、低音域での演奏を可能にすると同時に、スライド操作の動きを少なく出来るように楽器です。これにより、低音域の音を無理に腕を伸ばし、遠くのポジショニングをする必要がなくなり、より早いパッセージを吹きやすくなります。このためオーケストラや吹奏楽プレイヤーに多く使用されています。



バストロンボーン

 テナーバストロンボーンよりさらに太いボアと大きなベルを持った楽器です。F管の他にもう1つ管を付けたダブルロータリーのバストロンボーンが主流です。トロンボーンパートの最も低音部を担当し、そのパート全体を支える役目を果たす重要な楽器です。オーケストラや吹奏楽、ジャズなどジャンルを問わず使用されます。



コントラバストロンボーン

 コントラバストロンボーンは、テナートロンボーンのさらに1オクターブ下の音域の楽器です。R.ワーグナーの管弦楽に用いるために特別に作られたということですが、現在では、テューバがそれにかわり稀にしか使われません。


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トロンボーンの役割


 トロンボーンは管弦楽吹奏楽ブラスバンドジャズ、ロック、ポピュラーなど、あらゆる編成やジャンルで活躍しています。普通、管弦楽では2 〜 3 人、吹奏楽では 4〜 6 人がいます。どちらも 2 〜 4 パートに分かれていて、第 3 または第 4 トロンボーンはバストロンボーンを指定されていることもあります。

 プロの楽団の場合は専任のバストロンボーン奏者を雇っているのが普通ですが、アマチュアの場合はバスの奏者がいなければテナーバスが低音パートを担当します。バストロンボーンは演奏技術の習得が難しく、また並外れた体力を要求されるため、魅力的な音色の割に専攻する人の数は多くありません。

 テナーについては、管弦楽や吹奏楽では一般に管の内径が太め (13.89 〜 14.1mm) の楽器が使用されています。ジャズやポピュラーなどでは高音域のコントロールがしやすいように、主として細管 (12.32 〜 12.7mm) の楽器が用いられています。また、古い管弦楽曲やトロンボーンアンサンブルなどでは、まれにアルトトロンボーンが指定されていることがありますが、テナーまたはテナーバスで演奏してしまうことが多くあります。


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トロンボーンの奏法


 左手で楽器の重量を支え、中指、薬指、小指で楽器を握ります。1個のバルブがある場合、そのレバーは左手親指で操作することが多い。2個のバルブがある場合は、2個のレバーをともに親指で操作するもの、一方を親指で操作し、他方を中指で操作するものなどがあります。

 右手でスライドを軽く持って操作する。スライドには、最も手前の第1ポジションから、最も遠くまで右手を伸ばしたところにある第7ポジションまでがあります。ポジションが1つ遠ざかると半音下がる。この仕組みと各ポジションで得られる倍音の組み合わせで音階を作ることができます。

 トロンボーンにはギターのフレットに当たるような特別な目印がないため、奏者はベルの位置などを目安にして、自分の感覚でポジションを定めて音程を定めます。そのため初心者にとっては最初は正しい音程での演奏は難しいが、熟練すればスライドの微調整によって正確なハーモニーを得ることが出来るようになります。


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トロンボーンの歴史


 トロンボーンのもっとも特徴的なパーツであるスライドが考案されたのは、700年頃とされています。 現在の形のトロンボーンは1520年頃、ドイツ人のハンス・メンシェルによって確立されました。その当時は、その音色が人間の声と合わせても非常によく溶け合い、美しいハーモニーを奏でるその音色ゆえに、教会音楽のコーラスの伴奏などに使われることが主流でした。

 18世紀に入ると世俗音楽で用いられることが少なくなり、ふつうにオーケストラで使用されるようになったのは、19世紀になってからです。モーツァルトやハイドンは宗教的色彩の強い曲の中で、トロンボーンに重要な役割を持たせていることでも有名です。

 交響曲において最初にトロンボーンを使用した作品は、ベートーヴェンの交響曲第5番ハ短調「運命」です。ベートーヴェンは他にも交響曲第6番「田園」や交響曲第9番「合唱付き」でトロンボーンを使用し、19世紀にトロンボーンがオーケストラに定着する基礎を築きました。


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トロンボーンの値段 :7万〜70万


 トロンボーンの価格は材質と仕上げ、作りによって左右されます。値段はテナーバスの初心者用モデルで7万円位からあります。テナーバストロンボーンやバストロンボーンが10万円位から、テナートロンボーンは20万円位、テナーバストロンボーンで20万円〜30万円、バストロンボーンは30万円位になるとかなり多くのモデルがあります。ドイツのハンドメイドのメーカーのものはこれよりも大分高価になり70万円位します。

 トロンボーンやトランペットなどの金管楽器のほとんどは銅と亜鉛の合金(真鍮、ブラス)で作られていますが、その割合によってイエローブラス、ゴールドブラス、レッドブラスがあります。この順に銅の比率は多くなり、値段が高くなります。同じように仕上げもラッカー仕上げ、銀メッキ仕上げ、金メッキ仕上げの順で値段は高くなり、材質と仕上げの組み合わせで音色や吹き心地も変わってきます。


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トロンボーンの名曲


ウィルソン:76本のトロンボーン
ヴァーゲンザイル:トロンボーン協奏曲
ダヴィッド:トロンボーン協奏曲 変ホ長調
ボザ:テナー・トロンボーンとピアノのためのバラード
サン=サーンス:カヴァティーナ
高嶋圭子:夜の静寂に



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いちばんはじめに読むシリーズ 超入門トロンボーン塾












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