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パワーアップ吹奏楽! ホルン

吹奏楽・ブラスの楽器 金管楽器


吹奏楽・ブラスの楽器 金管楽器 ホルン

ホルンの特徴
ホルンは難しいの?
ホルンの種類
ホルンの歴史
ホルンの名曲
ホルンの値段




ホルンの特徴

 ホルンは正しくは「フレンチ・ホルン」と呼ばれ、カタツムリのような形をした金管楽器として親しまれています。ホルンは、管の途中に取り付けられている3個のヴァルブ(弁)を左手の指で操作して管の長さを変えることによって、音階を演奏します。
 
このヴァルブは1815年頃の考案された「ピストン式」のものと、1830年頃に考案された「ロータリー式」(回転弁式)のものがありますが、現在ではほとんどロータリー式の楽器が使われており、1箇所のレバーを操作するだけで、F管からB♭管に切り替えできる、ヴァルブが4個付いた「ダブル・ホルン」と呼ばれるホルンが一般的に普及しています。


 ホルンの大きな特徴は金管楽器で唯一、ベルが後ろに向いていて、右手をベルの中に入れて演奏するという点です。左手でレバーの操作を行い、ベルの中で右手の位置を変えることによっても音量や音程をコントロールできミュートの役割も果たせます。

 ホルンは楽器を構えると朝顔が後ろ向きになるので、客席で聴いている人は、ステージ後方や側面の壁や床に反響した音を聴くことになります。ホルンの音色が山々や渓谷に響きわたるような広がりのある柔らかな音に聴こえるのはこのためです。


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演奏するのが一番難しい楽器といわれるホルン。
ホルンは難しいのでしょうか?


 よくホルンを聞けばその楽団のレベルがわかる、というようなことを耳にします。プロの演奏家ではホルンが音をはずしたりするのはまずありませんが、アマチュアの演奏ですとソロなどは聞くほうもいつもはらはらドキドキです。では、ほんとにホルンは難しいのでしょうか?他の楽器と比べてホルンが難しいといわれる所以をあげてみました。

倍音が多く、音をはずしやすい・・・

 ホルンは倍音が多いため、きちんとソルフェージュして狙って吹かないと、違う音がでてしまいます。特に高音域ははずしやすいようです。

マウスピースが小さいためコントロールが難しい・・・

 マウスピースが小さいため、細く長い管に息を入れるのが不安定で難しいようです。他の楽器と比べたら、息は入りにくいと思います。

音域が広い・・・

 ホルンの音域はかなり幅広く、オーケストラやホルンアンサンブルの楽譜では、幅広い音域を吹きこなすことを求められます。音域を広げるためにはきちんとしたアンブシュアが必要になります。

 ホルンは金管楽器の中で一番難しい楽器としてギネスに認定されています。(ホンとに)。ちなみに、木管楽器のギネスはオーボエです。


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ホルンの種類


F管シングルホルン(ウィンナホルン)

 単一の調性をもった楽器をシングルホルン、2つの調性を持つものをダブルホルンと言って区別されます。

現在では、F管シングルホルンがプロ奏者の演奏に使われることはまずありませんが、F管シングルホルンの中でも唯一プロオケで使われているような種類のホルンをウィンナホルンといいます。名前の通りウィーンフィルハーモニーを初めとするウィーンで使われている楽器で、一般的なフルダブルホルンとの主な相違点はロータリーヴァルブ式ではなく、ウィンナヴァルブというピストン式のヴァルブを使用しているのが大きな特徴です。



B♭シングルホルン

 B♭管のみのシングルホルンです。F管シングルホルンと比べると息も入れやすく、明るく軽い音質で、音程の正確さが増し、更に高音域が容易に出せます。ただ、管長が短いのと作りがやや単純なので、中音域の音質に深みが欠けます。あまり中音域を使わないオーケストラの第1・第3奏者やソリストなどが使用しています。



フルダブルホルン

 もともとはF管あるいはB♭管だけのシングルホルンが使われていましたが、一つのホルンにF管とB♭管を組み込み、ヴァルブで切り替えられるようにしたのがフルダブルホルンです(切り替えは親指で行う)。現在最も一般的に使用されているタイプで、このホルンの特徴は、音程、音色、正確性、パワーなどの要素を一つのレバーでF管、B♭管と切り替えることによって臨機応変に使い分けが出来る事です。欠点は重いこと。また、構造が複雑なために価格が高くなります。


セミダブルホルン

 フルダブルホルンと同様に一つのホルンにF管とB♭管を組み込んだ楽器ですが、メインをB♭管とし、F管の機能はB♭管の音程補正ぐらいの感覚で構成されています。その切り替えは補正管と呼ばれる迂回管(抜差管)を追加して簡易的に切り替える形で行っています。フルダブルホルンより全体に軽い重量の楽器になりますが、通常F管側は複雑な経路を通るために音質的に劣る場合があります。



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ホルンの歴史


 ホルンは管楽器の中でフルートと共に最も古い楽器のひとつです。「ホルン」と言う言葉は「動物の角」を意味しています。狩猟楽器から発展したホルンは、馬に乗って狩にでかけた時、後ろにいる人に信号や狩りの合図を送りやすいように、ラッパの端が後ろ向きに作られたそうです。現在のホルンの朝顔が後ろ向きに付いているのはその名残りだそうです。

 当時の形はシンプルで、現在のホルンのように音を変えるロータリーなどはなく、長い管を巻いた先端にベルがついているだけのものでした。その後、ベルに右手を出し入れすることで音程を変える奏法が発案され、旋律も演奏できるようになりました。この楽器はナチュラル・ホルンと呼ばれます。ただし、演奏できる調が限られるので、曲によって多くの種類が必要になるという不便なものでした。

 19世紀に入ると1815年頃には「ピストン式」のものと、1830年頃には「ロータリー式」(回転弁式)のヴァルブ機構が考案され現在の形になりました、現代のホルンは圧倒的にロータリーバルブが普及していますが、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団では伝統的に「ウィンナ・ホルン」と呼ばれる独特のバルブ構造を持つ楽器が使われています。


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ホルンの名曲


モーツァルト:ホルン協奏曲第1番ニ長調 K.412(386b)
モーツァルト:ホルン協奏曲第2番変ホ長調 K.417
モーツァルト:ホルン協奏曲第3番変ホ長調 K.447
モーツァルト:ホルン協奏曲第4番変ホ長調 K.495
リヒャルト・シュトラウス:ホルン協奏曲第1番
リヒャルト・シュトラウス:ホルン協奏曲第2番
シューマン:4本のホルンと管弦楽のためのコンツェルトシュテュック ヘ長調
リヒャルト・シュトラウス:交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」
ブラームス:ホルン三重奏曲Op.40
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ

ホルスト:木星
ウェーバー:狩人の合唱
戸田顕:平和への行列(吹奏楽コンクール課題曲
建部知弘:テイク・オフ(吹奏楽コンクール課題曲
松尾善雄:そよ風のマーチ(吹奏楽コンクール課題曲
高 昌帥:吹奏楽の為のラメント(吹奏楽コンクール課題曲


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ホルンの値段 : 20万〜130万


 
価格はメーカーによってかなりの差があります。フルダブルホルンは、安い物でも20万円後半位から30万円台以上になります。本格的なモデルでは50万円前後からとなり、初心者にとってやや高価ではあります。アレキサンダー・シュミット・パックスマンなどのヨーロッパ系の楽器は100万円前後の値段が設定されています。日本のヤマハやコーン・ホルトンといったアメリカのメーカーにはフルダブルホルンの安いモデルの場合では30万円〜40万円台で設定されています。高いものになると130万円以上します。
しかし、高い楽器は素晴らしく、安い楽器は鳴らないというわけではありません。最近では台湾製のジュピターとか中華人民共和国製などの楽器がでてきているようです。

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ホルン アンサンブル de アニメ













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